製造や石油化学のプラントは夜間作業を任されることも

プラントの設計や点検作業に携わる技術者のワークスタイルは、勤め先の企業の業種によって大きく異なります。たとえば、24時間操業している自動車や機械類の製造や石油化学に関連したプラントにおいては、夜間に設備の不具合のチェックや部品交換などの作業を命じられることもあります。特に、熟練の技術者が不足しているプラントは年間を通して休みが取りにくかったり、限られた技術者がハードな業務を担当したりすることもあり、長く働き続けるには日々の体調管理がとても重要となります。また、様々な機械類が配備されているプラントでは、点検作業中のけがや事故などのリスクも高くなるため、十分な安全教育を受けたうえで業務に臨むことが求められます。

エネルギーや環境分野のプラントは高度なスキルが必要

電気やガスなどのエネルギーや、排水や廃棄物など環境分野を扱うプラントでは、特殊な設備が使用されていることが多く、適切に運用や保守を行う上で高度なスキルが不可欠となります。一般的に、プラントの技術者として、大型で複雑な機構が採用されている設備を担当する場合には、高収入を期待できるものの、様々なトラブルを防ぐために絶えずスキルを磨かなければなりません。メーカーによっては、技術者の採用時に電気や機械などを大学院で修めた人や、長年にわたるプラントの実務経験を要求するところもあります。そのため、特定分野のプラントの仕事に関心がある人は、在学中からインターンシップや実習などのチャンスを利用して、将来的に働きたいプラントの特徴を調べておくのがおすすめです。

プラントエンジニアリングは、設備の設計から保守まで工場の生産を円滑に進めるうえで重要な作業といえます。