オーソドックスな国家試験の受験

一陸特の資格を取得する方法は、全部で3通りあり、その中でも定番と言えるのは、国家試験の受験です。学歴や実務経験などの受験資格は特になく、誰でも受験することが可能です。三陸特や二陸特など、下位資格からステップアップして、一陸特取得しなければならないということもありません。国家試験の中には、年に1度しか挑戦できないものもあります。しかし、一陸特の場合、試験は年3回実施されていて、国家試験の中でも挑戦できる回数は多い方です。ただ、難易度は高いため、少ない回数で合格できる確率は低いです。

養成課程であれば国家試験を受けずに取得可能

一陸特の資格を取得するためには、必ずしも国家試験に合格しなければならないというわけではありません。養成課程を受講すれば、受講後に資格を取得できます。ただ、高校や大学で電気科あるいは電気通信科を卒業していたり、無線に関する実務経験があったりするなど、条件が設けられています。よって、限られた人のみが選べる選択肢ということになります。さらに、養成課程を受講するための選抜試験を受けなければならないことも多く、国家試験を受験する場合と労力が変わらない可能性があります。

大学で取得できる場合もある

一陸特の資格を得られる特殊なパターンとしては、大学での申請が挙げられます。無線通信系の大学の中には、総務省から認可を受けているところがあります。そのような大学に通っていて、必要な単位を修めた場合、申請だけで一陸特の資格を取得できます。この方法では、資格取得までに時間がかかるため、すぐに一陸特の資格が必要な場合には適していません。

一陸特は、現代の生活には欠かせない携帯電話の基地局や、テレビの電波塔などのメンテナンス作業を行う国家資格です。